院内感染を予防するための方法について

院内感染を予防するには、感染経路を把握し、それぞれに応じた対策を取ることが大切です。感染経路には、接触感染、飛沫感染、そして、空気感染の3つがあります。

接触感染には、感染者と接触し、体液などを通じて感染してしまう直接感染と、医療器具や手すり、ドアノブなど、物を介して感染が広がってしまう間接感染の2つがあります。接触感染を予防するには、患者や周辺環境に触れる際に手袋やガウンを着用することや、手指の衛生を徹底したりすることが大切です。医療器材を患者専用のものにし、複数の患者で使用する機材の場合は、洗浄や消毒を行うことも欠かせません。

飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみ、会話などで放出された飛沫が他の人の粘膜に付着することによって起こる感染のことです。これの予防対策としては、マスクの着用が挙げられます。そして、接触感染と飛沫感染の両方に有効な予防対策には、感染者を個室にしたり集団隔離したりする方法があります。

空気感染は、感染者の飛沫から水分が蒸発し、とても小さくなった飛沫核が浮遊することで空気中に拡散してしまい、それを吸い込むことで感染が広がる経路のことです。この感染経路を断つには、N95微粒子用マスクか、それ以上の性能を持っているものを着用することが求められます。また、陰圧管理ができる病室に隔離し、室内の空気を放出もしくは再循環する際には、専用のフィルタを通しておくなど、病室の設備に関する対策も入念に行っておく必要があります。